2回目の今回は、前回の記事の続きとなります。
■前回の記事の見出し
『森林の中を散歩する』『自宅から外に出るのが一大事』『毎回、違う姿を見せてくれる』『野鳥がよってくる』『鬱じゃ無くても残念に感じる事』『森の主との出逢い』
鬱の改善のために森に散策に行く所から
森を散策して、どのように気持ちなどが
変化していったのかを書いた体験談です。
当体験談も、何かの参考になれば幸いです。
すれ違う人に挨拶する
この原始林を2時間近く歩いて
すれ違う人は、通常10名前後です。
そしてここでは、よく挨拶されるんです。
鬱の私は、最初のうちは声にならず
もごもご言いながら会釈をするだけでした。
「これではイカン!」
鬱病の改善のために自分から挨拶しなきゃ
と思って、自分のルールとしたわけです。
ちなみに、ここの利用者の多くは
大学生と主婦、高齢者、それと
野鳥目的の超望遠カメラを持った人達。
挨拶できない人に腹を立てる
若い人達や、幼稚園児などは
ちゃんと挨拶を返してくれます。
問題は、団塊の世代。
軽く会釈を返すのはまだマシな方で
まったくの無視か、聞こえないふり。
「なんてイヤなヤツなんだ!」
「鬱を押して挨拶してるのに!」
そのようにムカムカ腹を立てていました。
しかし、歩いているうちに
以下のように考えが変わっていきました。
「私の声が小さくて、
本当に聞こえていないのかも?」
「声を出しているつもりだけど
ホントは聞き取れないレベルかも」
「あちらさんも、鬱なのかも・・・」
「ヨシ! 次からは
もっと大きな声で挨拶するぞ!」
相手の立場で、
少しは考えられるようになって
さらに、改善しようと思ったんです。
人と関わる事自体がイヤだったのに
自ら、関わっていこうと変わってきました。
先に挨拶するゲーム
妻や、森の主との交流で
この原始林の中では前向きになりました。
そして、わりと遠くから
挨拶をしてくる人がいることに
気がつくようになってきたんです。
それに気がつくと今度は
申し訳ないような気持ちになります。
そこで、ちょっとしたゲーム感覚で
「ヨシ! 今度は私の方が先に挨拶するぞ!」
この頃には「今日は森の主に会えるかな?」
と、出かける前からワクワクするようになってました。
エゾリスやアカゲラ、野ウサギ、
迷い込んだエゾシカやヒグマ・・・
色とりどりの名前の知らない花や
野生動物との出逢いが楽しくて
いつの間にか、この森が大好きで
居心地の良い場所に変わっていたのです。
歩く事でアイデアが浮かぶ
脳科学的に、歩く事で良いアイデアが
浮かびやすいんだそうです。
軽い運動の後が記憶力が高まるとかね。
この鬱だった頃には、アイデアが
云々という話しでは無いのですが。
頭の中を整理できる
4~6キロ、自然豊かな中を歩いていると
いろんな事が見えてくるようになりました。
鬱になった理由、自分を責めている理由。
「なぜ?」「どうして?」と、
あれこれ疑問が浮かんでは消える。
そして、歩いているうちに
「いま」ではない過去の事で
「いま」重要な事ではないこと。
「あのとき」と「いま」は違うし
今、私を必要としてくれる人がいます。
私と会えるのを楽しみにしている人もいる。
そんな事などが次々に浮かんで
それらを冷静に見られるんですね。
もちろん、ビックリするような
常識から逸脱したアイデアが出た事も。
例えば、痛みを消す方法とか・・・
鬱だからこそ出来る事がある
鬱状態の時って、何も手につかないですよね?
仕事に取り組もうとしても
始めるまでに半日くらいかかってしまう。
仕事を始めてもすぐに
他の事が気になって集中できない。
そんな中で私は新たな挑戦を始め
それがことのほか上手くいったのです。
【好きな事、興味のある事に挑戦する】
今までやってた事には集中できないんですが
『初めての体験』では過去は関係ないんです。
そして、興味のある事なので集中できる。
鬱だから何も出来ないのでは無く
鬱だからこそ、新たな挑戦をするチャンスです!
今まで出来た普通の事が
鬱だと上手く出来ない。
何をやっても上手くいかない。と、
どんどん気分が落ち込んでしまう。
これが悪循環になっています。
他の事はうまく出来なくても
好きな事にだけは集中できます。
その結果、
大手企業からのオファーをいただいたり
書籍化・出版のオファーが来て・・・
そして、こちらの本も出版出来るようになりました。
もし、鬱になっていなかったら
いくつも書籍化するという話にはならなかった。
鬱だからこそ、出来る事があります。
鬱だから集中できる事があります!
鬱の方と家族の方へ
鬱病を発症した時、
家族の視線が凄く気になりました。
妻や娘の視線が気になって・・・
「何を考えてるんだろう?」
「私は、どう見られているんだろう?」
「ダメなヤツに見えてないだろうか?」
幸い、私の家族は普段通りで
鬱病だという事にさえ気づいてない様子。
まぁ、それもどうかと思うんだけど😅
ヘタに気を遣われるのもイヤでしたからね。
もし、家族に鬱病の人がいたら
積極的に話しかけてくださいね。
他愛のない話し、内容の無い話し、
どうでもいいような事なんかです。
私の場合は、質問されると
その質問に答えようと、それに集中して
鬱の事を一瞬でも忘れられて良かったです。
それと、出来るだけ外に連れ出すように
声をかけて欲しい、誘われ続けると
頑張ろうって気になりますし。
恥ずかしながら、病院に一人で行けなくて
妻に同行して貰ったのを覚えています。
もし、私が鬱になっていなかったら
そのように妻に甘える事も無かったなぁ・・・
鬱の体験談と改善結果の補足
以上が、私の鬱の体験談と
自己流の鬱改善のための行動療法です。
なお、『自己流の鬱改善法』の記事にある
『自分を責め、自分を受け入れる』は
自分の感情と切り離した別人格をおいて
自分で自分のカウンセリングが出来ないと無理です。
私は深い自己催眠をかけられるので
これで、3日で外出が可能になりましたが
一般の方は無茶をせずに病院で薬を処方して貰い
行動療法を行っていくのが良いと思います。
薬に頼るのはいかがなモノか、と
当時の私も考えていましたが、
日進月歩で良い薬が出来ています。
一度、病院で診て貰う事をオススメします。
最後までお読みいただき深く感謝しますm(_ _)m
どんなことでも、
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記事を書くモチベーションになります。
それでは
次回の記事をお楽しみに♪