今回は、鬱の改善方法の1つを実践し
どのように感じ、何が変わったのか
実際の私の体験を2回に渡ってお伝えします。
特に、「鬱になって良かった」と
感じた例をいくつか書きましたので
視点を変える切っ掛けになれば幸いです。
森林の中を散歩する
自宅の近くに「野幌森林公園」という
原生林が多く残っている公園があります。
公園と言っても、トイレや水飲み場があり
コース内に倒木があれば対応してくれるレベルで
元々狭い道や、コース脇の草が伸びて
人がすれ違えない幅になっていたりします。
ただ札幌近郊で、2つの大学が近隣にあり
公園の利用者は原生林としては多いかな。
この公園内の4~6キロくらいのコースを
景色や自然を楽しみながら散歩する事にしました。
※以降、野幌森林公園=(旧名称)原始林
自宅から外に出るのが一大事
この原始林は、私が小学生の頃から
自転車に乗ってよく遊びに出かけた場所。
近年でも足や腰のリハビリに使っていました。
なので、ここに行く事に不安は感じないけれど
自室から玄関へ進むだけでも・・・
「今日は天気が悪そうだから」
「虫が多く出ていそうでイヤだな」
「暑くて汗かきそうだし」
「今日は混でそうだよなぁ」
と、次から次へと言い訳が浮かび
それで頭がいっぱいになり動けない。
鬱の事を知ってか知らずか
妻が一緒に行ってくれる事になり
「妻の前で恥ずかしい姿を見せたくない」
という思いで、普通を装って
なんとか散歩に出る事が出来ました。
毎回、違う姿を見せてくれる
この原始林、予算があまりないため
かなり前に植林していた程度で
コース上の草刈りも年に1回
行われるかどうかのレベルです。
その代わり、道ばたの雑草・野草が
日によって移り変わるんですよね。
今まで気がつかなかったような
小さな花に目を奪われたり、
蜘蛛の子によって、
筋だけが残ったフキの葉とか
見た事も無い、変わった赤い実、
まるで何かの卵のようなキノコとか・・・
アカゲラやエゾリスもよく姿を現し
それらを見るのが楽しみになりました。
希に、クマゲラやアオゲラも
素人の私が目視で識別できる距離で見れたり等々。
野鳥がよってくる
この原始林に、久しぶりに入ったある日、
別の出口に向かうコースを歩いた時のこと。
私の前方から、こちらに向かって
野鳥が1羽、飛んできたんです。
「ハシブトガラ」と呼ばれる雀ほどの鳥は
私から3mくらいの距離を取って
私の周りをグルグルと飛ぶんです!
時間にして約15分くらい
その間の高揚した気持ち、わかりますよね?
その体験から、道に落ちている枯れ枝で
バードコールを自作してみる事にしました。
初お披露目は妻と一緒の時。
キュルキュルキュッキュと鳴らしてみると
遙か遠くから、続々と野鳥が向かってきます!!
そして多くは近くの木に留まり
数羽が代わる代わる私の周りを飛びます。
このバードコールを自作した時期は
鬱を改善するために森を散歩していた頃。
その感動って伝わるかなぁ
妻に、動画を撮って貰っていたのですが
あちらからも、此方からも集まってきて
カメラがキョロキョロしまくりで
終いには、カメラすら向けてない状況。
なのでまともな動画が撮れていません。
ヒッチコックの「鳥」みたいでしたからね。
鬱じゃ無くても残念に感じる事
私がよく使っている、4~6キロのコースは
わりと人気のコースで人が多い方です。
それでも普段は、1~2時間歩いていて
10数名とすれ違うくらいのものです。
しかし、野鳥観察会や自然観察会、
どこかの団体、野鳥写真愛好家たちが
ドカドカっと入ってくると大変なんです。
特に野鳥の観察には、日本全国から
その時期になると集まってきます。
何が大変かというと、道幅が狭くて
人一人がすれ違うのがやっとなんですね。
そこで道幅いっぱい使って立ち止まられると
すれ違う事も出来ないし、それにも気づかない。
半分、威嚇するくらいのレベルで
「こんにちは」と声を張り上げても
ちょっとよけるだけですれ違えません。
超望遠カメラを持ったジジイとなると
道の真ん中に三脚を立てています。
そうなると、藪の中に入って
彼らをよけないと進めないのです。
最近でこそ、上記のような行為は
すっかり見られなくなりましたが、
その当時、鬱の私にとっては
大きな試練でしか無かったです。
まぁ、鬱でイライラを抑制できなくて
そうしたカメラ爺や団体に注意してたし
彼らのサイトに苦情も入れてましたからね。
結果的に、他の多くの利用者が
気持ちよく利用できるようになり良かったかな。
これも鬱になって良かった事の一つです。
ちなみに、人と全く出会う事が無い
歩きにくくて不人気なコースもあります。
森の主との出逢い
この森に妻が同行してくれたから
前向きな気持ちになる事が出来ました。
そして『森の主』との出逢い。
森の主といっても実在する人物で
昭和の頑固爺といった感じの84歳。
毎日、この原始林の中を
20キロくらい歩いている爺さん。
常連さんとも立ち話をしているのを
何度も何度も目撃していました。
私は、話しかけられるのを恐れて
出来るだけ早足で素通りしていたのです。
しかしある日、遂に捕まってしまいました!
私のような50歳くらいの人は
野鳥目的の人以外はホント珍しいので
きっと狙われていたんでしょうね・・・
「この先でフクロウの雛を見たよ」
「景気はどうだい?」
「この森は良いよねー」
次々と話を振られますが
テキトウに相づちを打って
話を聞いているのがやっと。
この最初の出逢いのことが
自宅に帰っても忘れられず
「もっと、ちゃんと話ししたかったなぁ」
これが切っ掛けとなって
偶然会える感動が大きくなっていきます。
「生きて、また会えたね!」
お互い、目を潤ませて
偶然の再会を喜び合えるようになりました。
そうそう、すっかり忘れてましたが
森の主が私に興味を持った理由、
私がこの森に出入りする時に
森に向かって、お辞儀をしているのを
よく見かけていて気になっていたそうです。
この森から、いつも与えられる「感謝」と
この森に住む実体の無い「何か」に対して
「今日も、よろしくお願いします」
「今日も、ありがとうございました」
もっと具体的なお願いや感謝もあります。
この森で不思議な体験してますからねー
最後までお読みいただき深く感謝しますm(_ _)m
続きは、近日中に投稿する予定です。
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それでは
次回の記事をお楽しみに♪